ごあいさつ
これまでも・これからも
公正で持続可能な地球社会の実現を目指して
開発教育協会は、2022年12月に設立40周年を迎えました。
1982年に、23名の個人会員と12の団体会員から始まったわたしたちの活動は、全国各地の学校や大学、NGO/NPO、国際協力機関、国際交流協会、社会教育団体や青少年団体などをはじめ、これらに関わる多様な個人・グループによって実践され、広まってきました。
その活動は時代とともに変化してきましたが、この間にわたしたちが首尾一貫して問い続けてきたことは「developmentとは何か」であり、「“開発”問題を学ぶことの意味や役割」であったと言えるでしょう。
40周年を迎えるにあたり、わたしたちは「開発観」と「教育観」を問い直す新中期方針を策定しました。変わらず守っていくべきこと、そして、積極的に自らを変えていくこと、その両者を見極めながら進んでいきます。
わたしたちの挑戦に関心をお寄せいただき、これからの活動にご参加・ご協力をお願いします。
代表理事 湯本浩之
これまで
1979年11月に日本で初めての「開発教育シンポジウム」が東京で開催されたことが契機となり、開発教育の普及推進に関心を寄せる個人や団体が参集しました。
1982年に日本で開発教育を普及・推進するための連絡協議体として、「開発教育協議会(DECJ)」が任意団体として発足しました。
1992年からは、毎年全国6箇所で「開発教育地域セミナー」を開催し、これをきっかけに地域でいくつもの開発教育のグループが生まれ、開発教育の「担い手」が育っていきました。
2000年からは「総合的な学習の時間」がはじまり、学校教育で開発教育を実践する機会が広がりました。
2002年には設立20周年を迎え、組織の役割の変化から、名称を「開発教育協議会(DECJ)」から「開発教育協会(DEAR)」と変更しました。
2003年にNPO法人格として認証、2018年に認定NPO法人として認定されました。2022年12月に活動40周年を迎えます!
ここ10年間のより詳しい歩みは、12月発行の機関誌『開発教育』69号にてご紹介します。
受賞歴
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2022年/『服・ファッション 開発教育アクティビティ集5』)
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2021年/『プラスチックごみ 開発教育アクティビティ集4』)
- 「博報賞」教育活性化部門(2018年)
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2018年/『スマホから考える世界・わたし・SDGs』)
- 消費者教育教材資料表彰「内閣特命担当大臣賞」(2017年/『写真で学ぼう!地球の食卓』)
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2017年/『写真で学ぼう!地球の食卓』 )
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2016年/『コーヒーカップの向こう側』)
- 消費者教育教材資料表彰「優秀賞」(2015年/『パーム油のはなし 地球にやさしいって何だろう?』)
- 国際人権教材アウォード(2004年・アジア太平洋人権情報センター/『ワークショップ版・世界がもし100人の村だったら』)
未来につなぐ開発教育‐DEAR40周年記念募金
開発教育を未来につなぐために、教材やワークショップなどをプレゼントできるペイフォワード(Pay it Forward)な寄付プログラムです。開発教育に出会い、これから取り組んでみようというビギナーや若手を応援するのために。みなさまのご支援をお待ちしています。
記念イベント
12月9日(金)夜、 オンラインで開催しました!
40周年記念フォーラム&交流会
DEARの40年(特にこの10年)を振り返り、これからを考えるフォーラム&交流会を開催しました。
フォーラムでは、新しいビジョン・ミッション・バリュー、そして5つの目標を発表しました。
- 2022年12月9日(金)19時半~21時半
- 会場:オンライン(ZOOMミーティング)
- 第1部 フォーラム
- 第2部 交流会
- 開催レポートはこちらをご覧ください。
お祝いメッセージをありがとう!
全国6名の実践者の方からその歩みを聞きました!
6月~11月 地域で広げ・つなげる開発教育 実践者に聞くリレートーク
日本での開発教育は DEAR だけでなく、全国各地の教育関係者、NGO/NGO、国際交流協会、 社会教育や青少年教育団体、JICA や JICA 国際協力推進員、サークルなど、 多様な個人・グループによって実践され、広まってきました。DEAR ではこれまで、特に団体・グループで開発教育を実践する方々と共に 「地域ネットワーク会議」を開催し、地域での展開について情報交換し、話し合ってきました。 6月~11月の毎月1回、6名の実践者の方から「地域でどのように開発教育を展開してきたのか」を中心に、リレートーク形式でその歩みをじっくりお聞きしました。
▶ イベント詳細:https://www.dear.or.jp/event/9637/
7月9日(土)沖縄
話し手:玉城直美さん(沖縄 NGO センター)
聞き手:新膳朋子さん(沖縄NGOセンター)
keyword:地域の課題に市民活動として関わること、組織運営、次世代へのバトン
8月26日(金)東北
話し手:阿部眞理子さん(IVY)
聞き手:渡邊太さん(FKG山形)
keyword:ユースと開発教育、JICA・国際交流協会との連携、国際協力と地域活動
9月9日(金)北海道
話し手:小泉雅弘さん(さっぽろ自由学校「遊」)
聞き手:貞広康子さん(教員)
keyword:北海道で北海道の課題を語ること、テーマを越えたネットワークづくり、先住民族
10月6日(木)神奈川
話し手:磯野昌子さん(かながわ開発教育センター(K-DEC)、逗子フェアトレードタウンの会)
聞き手:牧山達雄さん(横浜市立小学校教諭、かながわ開発教育センター)
keyword:フェアトレードと開発教育、地域で人を育てる、格差とフェア
11月3日(木)滋賀
話し手:大森容子さん(滋賀県国際協会)
聞き手:桂武邦さん(元JICA滋賀デスク)
keyword:Glocal net Shiga、震災と在住外国人支援、次世代へのバトン
実践共有オンライン・キャラバン
12月まで投稿を募集し40件が寄せられました
各地で行われている多様な実践から、今後の実践のヒントを得たり、実践者どうしがつながったりする機会をつくることを目的として実施しました。全国・世界の各地から投稿ありがとうございました。
機関誌『開発教育』40周年特別号
特集「開発教育 この10年、そして次の10年へ向けて」
過去をふりかえると、私たちはおよそ10年ごとに国際社会や日本社会に深大な影響を及ぼす出来事を経験してきました。
たとえば、1991年にはソビエト連邦の崩壊によって東西冷戦時代が終焉を迎えました。2001年には米国同時多発テロ(9.11)事件が起こり、「テロとの闘い」が国際社会の最優先課題として浮上しました。2011年の東日本大震災と福島第一原発事故は、「防災・減災」の機運を高め、国内外で原子力政策やエネルギー政策の見直しを迫る契機となりました。そして、2020年に始まるコロナ禍と昨今のロシアによるウクライナ侵攻という問題に、今私たちは直面しています。
近年の国内外の社会の変化を概観しながら、DEARのこれまでの活動をふりかえり、今後10年を展望します。
・発行:開発教育協会(DEAR)
・2022年12月10日発行、B5判142頁
・一般価格 2,000円(税込¥2,200)
・会員価格 1,600円(税込¥1,760)
お問合せ
認定NPO法人 開発教育協会(DEAR)
〒112-0002 東京都文京区小石川2-17-41 TCC2号館3階
Web: https://www.dear.or.jp/
E-mail: main(アットマーク)dear.or.jp
*在宅勤務を行っているためお問い合わせは基本的にメールにてお願いします。
*お問い合わせの前に「よくある質問」等をご確認ください。
わたしたちは、公正で持続可能な地球社会の実現を目指し「知り・考え・行動する」開発教育を推進するNGOです。